見て来ましたよ!映画「咲む」←えむ、と読みます。
吹田市まで行ってみて来ました。
すごくよかった。ろうの方の置かれた状況がよく伝わりました。就職の壁、かつての優生保護法の影響…
この映画で描かれなかった問題もあります。それは、日本社会における手話の位置づけです。
人口内耳や補聴器の発達によって、手話の大切さが見失われているのではないか?
手話の習得には時間を要します。ゆえに、手軽で簡単な方法が人気を博する。当然と言えば当然です。
しかし…
人口内耳も補聴器も、電気があってこそ。機械が正常に動いてこそ。しかも、機械が正常に動いていても限界もあるのです。
そんな電気頼み、機械頼みの仕組みだけに頼るのではなく、電気がなくても確実にコミュニケーションがはかれる手話の価値をきちんと認める必要があると思います。
国レベルでは、手話言語法の制定。自治体レベルでは、手話言語条例の制定。これがスタートになると思います。
この映画を通してろう者の社会、難聴者の世界が理解されていって欲しい。たくさんの人に見てほしい。
主催された、吹田市聴覚障害児親の会の皆さんに感謝します。