人権講演会の人選について考える

人権講演会の人選について考える

木津川市が関係する人権講演会が度々開催されています。昨年12月8日には井筒和幸の、そして来る2月8日の山口達也による「ゼロからの再出発」講演会。これらに異議ありという意味で今日は綴ります。

昨今の性加害のニュースは誰もが知るところだと思いますし、私自身もSNSでこれらの人権侵害について度々発言してきました。性加害事象が止まない背景には何があるのか、どうすれば加害が根絶されるのかを日本社会全体で考えなくてはならない今において、木津川市が関係する一連の人権講演会の人選には首をかしげるしかないです。

まず、井筒監督についてです。今回の講演会では反戦への思いをお話されたと聞いています。それは賛成しますし、意味があります。しかし…井筒監督の女性や俳優への対応には問題があり過ぎると各種媒体から見えてきます。

2022年9月26日付の「日刊ゲンダイ」デジタル版「井筒和幸の怒怒哀楽劇場」には「濡れ場、脱ぎ場の調整係だ? なんとも疎ましい職種が登場」とのタイトル。簡単にいうと、最近日本でも導入され始めた「インティマシー・コーディネーター」(性的・ヌードなどを含む撮影の際に俳優の人権に配慮するためのスタッフ)について腹を立てている内容です。引用するのも憚られる内容なので辞めておきますが、「犬死にせしもの」という映画でいかに女優を(性的に、精神的に)追い詰めてやったかという武勇伝を披露しています。それが「熱い時代」だったと懐かしんでいます。

彼にとって俳優なんていうものは良い映画を撮るための人形でしかないのでしょう。好きなだけ虐めて、追い詰めて「本物」を映しとれたら成功だと。どんな目に遭わせてもいいのだと。

人権意識が欠落していると思います。俳優という仕事は労働の一つの形態であって、彼ら彼女らは労働者です。そして、労働者である前に1人の市民であるわけで、皆に基本的人権があるのです。それらを全て否定してむしろ威張っているようにしか見えません。この記事は今でも読めますし、撤回もされていないものです。

こういった人物が平和の大切さについて講演したからといって、素直に聞けるでしょうか?私は生理的に受け付けません。一人の人物を評価する際に部分的評価は不可能だからです。ましてや講演会の講師。これが井筒監督の講演会への違和感です。

次に山口達也です。来月の講演会ですが、早くもチケットは売り切れたと聞いて二度びっくりです。彼は2018年に女子高生に対する強制わいせつを起こしています。その性加害の要因が飲酒だったとされました。被害者とは示談が成立したとのことですが、本当に問題は解決しているのでしょうか。講演会はアルコール依存症から更生を図ったその「立ち直り」についてだそうですが…疑問だらけです。

山口達也と言えば、元ジャニーズのタレントです。BBCがドキュメンタリーを放映したことが発端となり、2023年からついに日本の新聞テレビも報道を始めた故ジャニー喜多川によるおぞましい性加害の事実。山口達也は16歳でジャニーズ事務所に入っていますから、かなり高い確率で故ジャニー喜多川の性加害を受けているはずです。そして今渦中の中居正広は15歳の頃に元ジャニーズ事務所に入っています。この二人が起こしてしまった性加害に故ジャニー喜多川や故ジャニー喜多川が旧ジャニーズ事務所において創り上げたおぞましい「慣例」等が影響していないと誰が言えるのでしょうか。

中居氏が先日、無責任な謝罪文を公表しましたが、全くもって話にならない内容だと思いました。中居・山口の両氏に今出来ること、しなくてはならないことは、自らの罪を洗いざらい明らかにすることです。そのうえで、なぜそういった行為に及んでしまったのかを協力者と共にデータを使って解明して、次なる犠牲者が生まれないよう加害の構造を一掃するための仕組み作りに率先して協力すべきなのです。責任から逃げて隠れて、ほとぼりが冷めたら舞い戻ろうなんてやり方はあまりに卑怯です。

芸能界に根強く残る性加害。声を上げても潰され、なかったことにされてきた。新聞テレビも一緒になって隠ぺいしてきた。これは本当に大きな壁で、壊すのは大変だったと思います。でも、今こそ変わるチャンスなのではないかと思うのです。

そんな時に、問題が解決していない人物を講師に選んでしまうのが…本当に残念ですし、それこそ人権意識は大丈夫かなと思ってしまいます。

私は厳しすぎるのでしょうか?みなさんはどうお考えですか。

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木津川市を誰にとっても温かいまちに変えよう!

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