金曜日に船屋浄水場へ視察に行きました。先月末に有機フッ素化合物(PFAS)の数値が暫定目標値の50ng/lを超える61ng/lを示したからです。
問題の井戸は船屋浄水場内にある第一取水井でした。現在、この井戸からの取水は停止していて、観音寺浄水場里配水池からの給水を増やして対応しています。
原因を知りたくなりますが、現状は不明とのこと。近くに工場や自衛隊基地がある訳でもない。地下水脈に何かあるか?と思いますが、これまた難しいようです。
しかし、船屋浄水場の数値は実はずっと高めで推移してきました。市が測定を開始したのは令和2年です。
令和2年~令和7年の平均を出してみました:
宮ノ浦浄水場 平均19ng/l
観音寺浄水場 平均13ng/l
船屋浄水場 平均27ng/l
河原浄水場 平均16ng/l
山城浄水場 平均7.6ng/l
市のホームページには国の暫定目標値50ngを下回っているから大丈夫だとありますが、不安は残ります。
環境省のリーフレットには「フッ素コーティング製品に使われている?」との質問に対して、「使われていません」と自信ありげに書いてありますが、どうでしょうか。
メーカーはPFAS問題を受けて2013年までにPFOA使用を全廃しているそうです※が、代わりに別のPFASが使われています。
そう、PFASには少なくとも4730種類以上の物質があり、さらに増える可能性があるそうです※。
つまり、氷山の一角…。
もっと言うと、日本ではPFOSとPFOAに対策しているだけですが、ストックホルム条約でPFHxS(ピーエフへクスエス)は残留性有機汚染物質に指定されており、多くの国が評価と管理を始めています。
フッ素コーティングの便利さはなかなか手放せないものです。フライパンだけでなく、撥水加工、耐油紙、日焼け止めクリーム、化粧品、半導体製造でも使うとのことです。PFOAとPFOSは禁止になっていても、毒性が疑われる別の有機フッ素化合物が使われているのです。代替品の毒性がいつ判明するか、誰にもわからない状況です。
靴屋さんで撥水加工スプレーを売っていましたので、成分を見てみました。何も書いてない!なぜ?
食品ではないから表示の義務がないんでしょうか?身体に直接触れないから表示は免除でしょうか?
化粧品に代替のPFAS使用が入ってると言われて避けようと思っても、細かな表示は見えないし、物質名は意味不明でしかない。
やはり、消費者はもっと深く知る必要があるようです。
アメリカの有名企業、デュポン社の有機フッ素化合物汚染を告発した弁護士の闘いを描いた映画「ダークウォーターズ」を見ました。ガンで牛や人が次々に亡くなっていく。デュポン社は環境汚染を知りながら隠蔽していました。
今回の船屋浄水場の原因の特定は非常に難しいことは確かです。数値も一応下がってはいます。
しかし、私たちの「便利」は必ず副作用を伴うことは歴史が証明しています。
国による有機フッ素化合物の更なる規制が必要なのではと思います。
私たちは少しの不便を引き受ける必要があるのではないでしょうか。
鉄のフライパンと中華鍋は25年以上現役です。
※参考文献 これでわかるPFAS汚染 原田浩二
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