低投票率について

 投票率が低いままです。木津川市の投票率は4年前の市議会議員選挙で47%ということです。約半分の人が選挙に行っていないということが分かります。さらに気になるのは、若い世帯が多く住む地域の投票率が軒並み低いことです。梅美台29.79%、州見台32.35%、マンモス校問題の渦中にある城山台が35.37%。これはそのまま、若い人たちが政治に無関心であるという事実を映しています。

 考えうる原因は…「誰が市長(議員)になっても同じ」「誰が議員かも知らないし、何をやっているかも知らないから判断できない」「興味がない」「今の生活に問題がないから、関心がない」「自分1人が選挙に行っても何も変わらないだろう」「政治不信」「無関心」こういう状況かと思います。

 私たちは選挙権がなかった時代を思い出す必要があるかもしれません。その昔、市民には何の決定権もなかった。権力者が好き放題してよい時代がありました。その後文明が発達してきても1889年の時点では高所得の25歳以上の男子にしか選挙権がなく、1925年にやっと25歳以上の全ての男性に投票権が与えられました。そして、20歳以上の男女に投票権が与えられたのは敗戦後の1946年。日本国憲法でようやく実現したのです。忘れてはならないのは、この間女性の参政権も含めた権利獲得のために闘っていた先人(平塚らいてう他)の尽力があったことです。当時は女性の集会の自由も禁じられ、女性が弁護士になることも禁じられていたということです。長い闘いもあった末の権利なのです。

 今、日本社会で軽視されがちな投票権、しかしこれこそが民主的な社会にとっての骨格にあたる部分なのです。そしてこの権利は市民がしっかり握っておかないと時の権力によって奪われるかもしれない権利でもあります。かつて森喜朗氏という政治家が「(選挙に関心のない有権者は)寝てしまってくれればいい」と発言したことを思い出します。権力には迷惑なこの投票権。私たち市民にとっては武器です。

民主的な社会を創り上げるためにも必ず投票に行きましょう。社会は変えられる。

木津川市を誰にとっても温かいまちに変えよう!

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