ドキュメンタリー映画「ワタシタチハニンゲンダ」

 日本に住む外国人に対する「今、現在ある差別」を取り上げたドキュメンタリー映画です。
 この映画では、まず日本によるかつての植民地支配の説明から始まり、その後の強制連行や職を求めての朝鮮人の来日などがあったこと、第二次世界大戦敗戦後の混乱で帰国が叶わなかった在日コリアンが多く定住するようになったこと…差別の中でも在日コリアンの方々が母国の文化を継承するために朝鮮学校を日本各地に創設していったこと、そして今現在も残る制度としての差別(参政権がないこと、朝鮮学校のみ高校無償化から除外されていること、朝鮮学校附属の幼稚園や保育園は幼児教育・保育の無償化から除外など)について映像で語りかけてきます。
 そして、ニューカマーと呼ばれる戦後の在日外国人の置かれている環境もまた、人権が侵害されたものであるとわかります。30年続けられている研修生・実習生制度が制度として人権侵害であること、難民認定率が0.4%(主要国は20-50%)と他国に比べて極端に低い日本の現状、強制退去、仮放免という制度自体も人権を侵害しており、国連からも再三指摘を受けていること、入国管理局は闇だらけで自殺したり精神を病んだり謎の死を遂げる外国人が非常に多いこと…。ウィシュマさんもその一人です。
 そんな問題だらけの日本政府の対応だというのに、入管難民法改正案が先日衆院を通過してしまいました。事実上の改悪として、多くの人が反対しています。
 今、日本に住む外国人の数は296万人にものぼっています。外国人労働者は180万人以上。もはや、自分とは関係のない話では済まされない次元なのです。いや、在日の方について言えばもうずっと日本社会で共に生活している私たちの仲間なのです。真剣に外国人の権利について考える必要があると思います。
 最近、外国人排斥を掲げた政党やグループの台頭が目に付きます。非常に危険な兆候だと危惧しています。日本人だけが平和ならいい、日本人だけが安全な食品を食べれたらいい、そんな排外主義が頭をもたげているように感じます。そのような排外主義はナショナリズムへ続き、ナチスドイツのような恐ろしい思想に発展していく可能性があります。ナチスもオーガニック食品を推奨していたことを思い出す必要があります。それはドイツ人だけのためだったのです。
 2023年を生きる私たちは文明社会を営んでいるはずです。大昔のように奴隷制度や人身売買、アパルトヘイトのような人権侵害があってはらないという共通理解があるはずです。しかし、その共通認識は気を付けないと簡単に崩れてしまう。また、巧妙に姿を変えて再び社会に登場してしまう危険性があります。それを許さないためには、私たち市民が賢くなる必要があるのです。
 外国人であろうとなかろうと、障害があろうとなかろうと、同性愛であろうとなかろうと、誰しも幸せに生きる権利がある。誰だって家族を作り子どもを持ち、愛しい人のために生活を守る権利がある。差別を許してはいけない。改めて強く思いました。上映会もしたい。ぜひ、みなさんも観てください!!

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#ウィシュマ・サンダマリ
#名古屋入管
#入管難民法改正案反対
#在日外国人の権利を守ろう

木津川市を誰にとっても温かいまちに変えよう!

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