不登校が日本全国で問題になっています。24万人超の子どもたちが何らかの理由で学校に行けていない状態であるということです。30日以上学校に行けていない子を「不登校」として数えているので、行き渋り、まだら登校しているような子は数に入っていません。潜在的な不登校はもっともっといることでしょう。
この課題にいかに対処するのか。自治体の姿勢が問われています。木津川市はどうでしょうか?残念ながら、不十分なのです。もちろん全く無策ではないです。
①無料カウンセリングルームの設置(中央図書館 予約制 混んでいるため待ち時間あり)
②適応指導教室はある。ただし「高の原小学校」の中(ありえない!)
③2ヶ月に一度学校に来るスクールカウンセラー
我が家は全て利用しました。それで・・・解決はしなかったですね。それが子どもの原因なのか、制度の原因なのかははっきりしません。でも、無料カウンセリングでは救えなかった。適応指導教室は娘はハナから行きたくないと言った。スクールカウンセラーは一度利用しましたが、赤の他人に悩みを打ち明けてもな・・とそれきり。
一つだけ可能性を感じたのは小学校の時の「きらりルーム」。元々は学習支援のための部屋?相談室みたいな場所です。そこで娘が他の教室に入りにくい子と仲良しになっていい感じでした。しかし、それは居心地がよくなりすぎて教室に戻らなくなるかもしれない、という学校側の判断で辞めさせられた。
今から思うと、あれは大事な「居場所」だったのではないか。あれこそが、今全国で進められている「校内フリースクール」「F組」みたいなものだったのでは??
子どもたちに必要なのは安心できる「居場所」。これは間違いない。それが教室でなくなった時、行けなくなる。その原因は多岐にわたるのだけれども、やっぱり友達は欲しいし、安心できる場所を渇望している。
それを「いつかは教室に戻ろうね」「勉強が遅れないように」などという大人の一方的な価値観で働きかけると、全て失敗する。それが私の当事者の親としての結論です。
子どもたち一人ひとりは違う。興味も関心も感受性も全部違う。その多様な子どもたちをたった1つの枠にはめること、それは子どもたちの生きる力を削ぐこと。その対応が出来ていないから、これほどに不登校の子どもたちが生まれているのでしょう。
価値観の転換。新しい教育の在り方。それは産業界の要請にこたえることではない。子どもたちが善き市民になるために、私たち大人が子どもたちの「最善の利益」のために環境を整えること。それこそが必要だと思います。
全国で様々な取組が始まっています。不登校特認校という制度。校内フリースクール、フリースクールに補助金を出すこと。出来ることはたくさんあるはずです。みんなで話し合いましょう。